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突然ですが、こちらは先日仕上がってきたスーツです。
流行りのグレーにオルタネイトストライプが入った生地を、細身シルエットで仕立てています。
この写真をアップしたのは、ただカッコ良かったからだけではありません。
写真では分かりにくいと思いますが、このスーツ非常に上品な艶と光沢があるのです。
現代のスーツ地は艶や光沢のあるものが高級とされる傾向があり、今回のこのスーツの光沢は、super120'sなどの細い繊維が持つ光沢や、化学繊維混紡の生地が持つ光沢などの、素材そのものの光沢だけではないようです。
では、どういった物かというと・・・
素材が持っている光沢を更に引き立てる加工を行っているのです。
その加工とは、ペーパープレス加工または、ペーパープレスフィニッシュといいます。
その加工法とは元々、英国伝統の技法で、厚紙の間に生地を挟み込み、その上から高圧プレスをかけることにより、生地に光沢が生まれます。
英国のメーカーによっては、電熱線を通して熱した厚紙を生地の間に挟み込んで、12時間に渡って寝かせているそうです。
こうすることで、より一層生地の光沢を引き立てるのだとか。
しかも、より強く生地に艶を与えるため、手作業でその行程を2回行う物もあるそうです。
文章にすると簡単そうに思えるかもしれませんが、時間と手間暇の掛かった作業で、妥協の無いものづくりへの精神が感じられます。
M2PLANTにも、ペーパープレス加工を施した生地をご用意していますが、本当に本格的なものになると手が出ませんので、お仕事用にお求めやすい生地をご用意しています。
人気生地の為、在庫が残り僅か。。
お探しの方は、お早めに。
ペーパープレス加工素材 ¥51,450-
メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
その名の通り、見た目がmoss(苔)に似ていることから、そう呼ばれています。
このモッサはウールの紡毛繊維という、ふっくらとした繊維を圧縮して作ります。
つまり圧縮すると通常のスーツ生地よりも、大量のウールを使うことになります。
その為、生地は一見厚手ですが、暖かい空気を生地に溜め、保温性を高めるという、ウールの特性をより活かした素材と言えるのです。
着心地は同じ天延繊維のコットンや革製品とは違い、厚手でも見た目以上に軽く、ドライな手触りで、冬場、スーツの上に羽織る暖かいコートには適した素材でしょう。
M2PLANTでは、このモッサの生地で、
クラシックなチェスターコートをお仕立て頂けます。
是非一度、お試し下さい。
メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
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最近はライトカラーが人気なので、結構多くなっていますが、実は「シミ」のように見えている大半は「ムラ」なのです。
そしてこの「ムラ」は決して素材が悪いわけではありません。
では、なぜ「ムラ」ができるのでしょうか?その答えは糸の染色にあります。
羊の原毛は洗ったり整えたりと手間を掛け、「羊毛トップ」というフワフワした綿のような状態になります。
この「羊毛トップ」に染色することをトップ染めといいます。
トップ染めには大きく分けて「無地糸」「霜降糸」「杢糸」があります。
さて、出てきました「霜降」という言葉。
「霜降り」というのは、文字通り霜が降りたような白い斑点があることです。
真っ先にイメージするのはお肉の霜降りではないでしょうか。
無地素材が分かり易いのですが、チャコールグレイ無地などをよく見ると、真無地ではなく白が混じっていることがあります。
これは「霜降糸」を使用して織られた生地で発生します。
そして混紡する際、染色された「羊毛トップ」は均一に混ざっていません。
例えばチャコールグレイの場合、糸には黒が多い部分、白が多い部分、ちゃんと混ざっている部分などがあり、白が目立つ部分が集まると、黒っぽい中に白いムラのような状態ができます。これが「霜降ムラ」です。
霜降糸の多くは濃い色に染色した「羊毛トップ」と淡い色に染色した「羊毛トップ」を使用して紡いでいくので、糸そのものにムラがあるわけです。
この糸を使用して織られた生地は、一見すると単色の無地に見えるのですが、2色使った糸で織られているので、単色の糸で織られた生地より深みが出ます。
シミに見えるムラは霜降だけではないですし、もちろん全てのムラがOKというわけでもありません。
個人的に霜降りの無地は好きなので、なんの違和感もないのですが、ムラの部分が気になりだしたらシミに見えてくるようです。
無地やライトカラーの素材をお選びになるときの参考にして下さい。
メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
今回はこれからのシーズンにピッタリのジャケット生地、「ベルベット」をご紹介致します。
お店でもベルベットを別珍(ベッチン)と呼ばれる方がいらっしゃいます。実は私も以前は同じものだと思っていました。
別珍は「ベルベティーン」の音に合わせた当て字で、「高価で珍しい生地」という意味を含めて作られた、大正時代の商標でした。これが後にベルベティーンを指す織物の名称になりました。
で、「ベルベティーン」と「ベルベット」の違いですが、見た目は非常に似ています。両方とも「起毛した光沢のある肉厚のある素材」ですが、実は微妙に違いがあります。
別珍は「綿(コットン)」を使用します。ベルベットにも綿を使用する物がありますが、素材の組織から分類すると、コーディロイが別珍の仲間です。 一方のベルベットは主にレーヨンや絹などのフィラメント糸を使用します。フィラメント糸?長繊維の事で、糸の最初から最後まで細い糸が途切れずに通っています。レーヨンなどの再生繊維やポリエステルなどの合成繊維が長繊維です。
ちなみに、羊毛や綿は短繊維で短い繊維を撚り合わせて糸を作っています。
素材や特徴にこれだけ違いはありますが、ベルベットも別珍も豪奢でドレッシーな色合いで、冬の装いに高級感を出してくれます。M2PLANTでは、このベルベットの中でも最高クラスと評価されるNIEDIECK(ニーディック)のベルベットを取り扱っています。
NIEDIECKはドイツで100年以上の歴史を持つ名門服地メーカーで、安定した毛並みと、深みのある色合いで他とは比べものにならない高級感があります。
深みのある紺やブラウンでカジュアルなお仕立てや、ストライプをナローラペルでエレガントなお仕立に、NIEDIECKベルベットを使って、オリジナルジャケットを楽しまれてはいかがでしょうか。
この冬、活躍すること間違いなしです。