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WOOL(ウール)は一般的に羊毛のことですが、山羊やアルパカなどの毛織物に使用する獣毛も含まれます。
ツノが丸まっていてモコモコした毛で包まれている羊。その種類はなんと3000種もあり、飼育されている数は世界中で12億頭といわれています。

日本ではあまり馴染みのない動物ですが、人と関わりをもったのは新石器時代にまでさかのぼります。四大文明の一つメソポタミア文明でシュメール人が羊や牛・豚などを飼育していました。その後、セム人系のカルディア人が初めて羊毛で毛織物を作ったということです。
それから数千年、より柔らかく質の良い毛を追及した結果、12世紀のスペインで柔らかく純白な毛を持つ羊の改良に成功しました。これが有名な「メリノウール」の元祖、スペインメリノです。その後も改良が続けられたメリノ種は、各国へと拡がっていきました。その中で、もっとも成功し、発展したのがオーストラリアという訳です。

世界中に生産されているウールの40%がメリノ種に属しています。世界最大の生産国であるオーストラリアでは、全体の75%がメリノ種です。
特徴としては繊維が均一で細いため、衣料や毛布などに適しています。スーツに使用する生地も大半がメリノウールです。

有史以前からの付き合いがある羊。
もともと標高3000m以上の山岳地帯に棲息していた羊の特性は、人の生活にとても役に立つものでした。自然だけが生み出すことのできる特徴は、現代科学でも追い越せないほど優れています。

次回はそのあたりのことをご紹介したいと思います。

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繊維の宝石と呼ばれる素材をご存じでしょうか?
この素材はワシントン条約で保護されるほど希少な動物、ビキューナの原毛のことです。

ラクダ類、ラマ属の一種で、南アンデス山脈の6,000~7,500mの高地に棲息していて、雨の降ることのないこの地域では植物さえも育ちにくいほど乾燥し、冷たい風の 吹き止まぬ極寒の地です。夏でも平均気温は8度を超えることがありません。この厳しい気候から身を守るためビキューナは 細くて軟らかく、そして軽い体毛を身にまとっているのです。毛の太さは12~13ミクロンと天然繊維の中では一番細く、赤ちゃんの産毛にふれているような手触りと、優れた保温性を持っていることから「繊維の宝石」といわれています。

a4d7f25fjpegビキューナ1頭からとれる原毛はおよそ250g程度のため、 年間の生産量はコートの生地にして300~350着といわれています。
このビキューナのコートは高級外車が買えるほどの値がつきます。ただでさえ希少価値が高い上に、太い外毛は取り除き、デリケートな繊維のみを使用し、人間国宝級の職人が何人もかかわっています。
そのため、世界中を探しても着てる人を見つけるのが困難なくらいです。

ただ、この原毛の価格の一部は、ビキューナの種の保存にかかる費用にあてられています。つまりビキューナを着ることは、間接的に野生種の保護につながっているという訳です。

大変希少価値の高いものなので、見たことも、さわったこともないビキューナ、日本ではまだ馴染みが薄く、表記も統一されていないようでビキューナ、ビクーニャ、ビクーナ、ビキューニャなどがあるようです。
生涯で一度は出会いたいものです。


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前回の「麻」と比べると、非常に馴染み深い素材の「綿」。
今でこそ原料としての需要はトップですが、日本での歴史は浅い素材なのです。
もともと綿の産地はインドで、日本での固有種は存在しませんでした。正倉院に納められている品が日本最古の綿なのですが、それも日本で生産された物ではなく舶来品だと言われています。
綿の栽培が始まったのは室町時代からですが、インド原産の綿は日本で繁殖が難しく、当時使用された綿はほとんどが輸入品でした。もちろん一般庶民には手が出ない超高級品です。綿が庶民の着物にまで普及したのは17世紀(江戸時代)になってからの事です。

ふわふわとしたコットンボールと呼ばれる綿の実からは、綿糸として使用されるリントと種子の回りに生えている産毛のようなリンターが採れます。
綿の種類は非常に多く、その種によって太番手・細番手が決まってしまいます。エジプト綿が高級品と言われるのは、採れる繊維が細くて長いため、60番手以上の糸が紡げるからです。また、綿の最高級品にシーアイランドコットン(海島綿)があります。他の綿とは違い、カシミヤのようななめらかな肌触りで、絹のような光沢を持っています。カリブ海のごく限られた地域だけにしか育たず、1日でわずかシャツ10着分しか採れない、稀少価値の高いコットンです。

綿の良さはなんと言っても「吸水性」と「肌触り」です。その他にも「保温性」や「弾力性」「伸縮性」などの特徴があり、手軽に扱える素材として今では欠かせないものとなりました。

店舗では年々、コットンスーツを注文されるお客様が増え、カジュアルとビジネスで併用されているようです。コットンスーツはジャケットとパンツを単体で着回しできるので重宝しますよ。夏のアイテムとして1着いかがでしょう。

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エジプトでは一万年前、日本では縄文時代に栽培されていたと言われる人類史上、最古の織物。。。。
それが「麻」です。
神代から現代に至るまで絶えることなく受け継がれた「麻」は、その歴史を振り返るだけでも素材の良さが明らかになります。
最近ではあまり馴染みのない素材ですが、ウールやコットンにはない「懐かしさ」を感じるのは、麻の長い歴史があるからでしょう。

麻は言うまでもなく植物の一種ですが、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻 [こうま])、マニラ麻、サイザル麻など20種類以上あり、衣類や寝具、カーテンなどによく使われるのが、ラミー(苧麻 [ちょま])とリネン(亜麻 [あま])です。
現在、日本で「麻」と表示してよいのもラミーとリネンのみです。弥生時代の出土品で発見された麻布もラミー(苧麻)で、別名を「からむし」とも言います。

ラミーはイラクサ科に属する多年生の植物で、亜熱帯で年に4~6回の収穫ができるのに対し、リネンは ヨーロッパの涼しい地方で栽培され、白または青い可憐な花をつける一年生の植物です。
いずれも茎からとった繊維をつなぎ合わせ、それを撚って糸にしていきます。

素材の特徴はウール同様、とても優れています。
天然繊維の中で最も吸水性・速乾性・耐久性があり、そのほかのもシャリ感や清涼感、絹のような光沢感があり防虫・防カビに優れています。
水性・速乾性・耐久性などはラミーの方が優れていますが、リネンはしなやかで柔らかくコットンに近い肌触りです。
ただ、麻はシワになりやすいのも特徴の一つで、その持ち味を活かした製品が多く、しかも高級品です。ジャケットでも高いものは20万円を軽く超えてしまうものもあります。

M2PLANTでは麻のジャケットを4万円前後でお仕立できます。
世の中、CoolBizですが、オフホワイトの麻ジャケットを羽織って、見た目にだらしないCoolBizと差を付けてみてはいかがでしょうか?

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引き続き素材に関する豆知識をご説明しようと思います。

今回は新合繊という聞いたような、聞かないような素材です。
新合繊は第4世代の合成繊維と呼ばれ、1988年頃から衣料用に開発されました。
元となる素材は、前回紹介したポリエステルですが原料高分子から
製糸、製織、染色、 仕上げ加工などの各段階で高度な技術を駆使した繊維で、簡単に言うとデリケートなポリエステルという訳です。

新合繊の加工法にはいくつかあり、代表的なものは下記の通りです。

ピーチスキン加工(薄起毛調)
桃の表面のような感触をした加工法で、生地全体をきめ細やかな産毛のように毛羽立たせた加工です。
人工スエードのジャケットや毛布などに多く使われます。

レーヨン加工
その名の通り、レーヨン最大の特徴であるしっとり感、さらっと感を作り出したものです。

ウール加工(梳毛調)
いろいろな複合技術により形成された繊維素材で、ウール特有のコシやふくらみなどの風合いがあります。

ニューシルキー加工
よりシルクに似せるためナチュラル感、ソフトでドレープ性に優れる素材です。


このように人工的な加工で様々な質感や風合いをつくり出していきます。
「ポリエステル=粗悪品」のイメージはもうありません。
粗悪品どころか、現代の化学、分析、技術によって作り出されるものなので、中には天然素材よりも高価になる合繊もあります。
新合繊のスーツで安価なものがないのはその為です。


M2PLANTでも新合繊の生地は多数ご用意しております。生地で見たときより、仕立て映えするのも新合繊の特徴です。
見て、触って、羽織っていただければ、新合繊の良さを、きっと分かっていただけると思います。

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