忍者ブログ
ここではM2PLANTスタッフの「商品知識」や「豆知識」を始め、色々な情報を発信します。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

初めまして、今回は私、黒岩がブログを担当します。
文章を書くのはどちらかと言えば苦手なのですがどうぞお手柔らかに。。。
記念すべき1回目ということなのですが、あえて靴下を取り上げてみようと思います。

そもそも靴下は2000年以上も前から存在するもので、中国の古墳から発見されています。当時としては高級品で役人や貴族が使用していました。
今のように、足が蒸れるから、雨の日は水虫になるから、などの実用性だけではなく、主に装飾用のアイテムとして取り上げられていました。

日本に伝わったのは5世紀頃、「襪(しとうず)」と言われるものです。(足袋の原型)襪は、色鮮やかな絹織物などを縫い合わせて作った布製の履物で、今でも奈良の正倉院に残されてあるそうです。

そして襪の変化した物が伸縮性があるメリヤス編みの靴下なのです。
その靴下を日本で初めて履いた人物が、なんとあの水戸黄門様だから驚きです。どうでもいい話しですが、黄門様は時代劇でやっているような正義感たっぷりの人物ではなく、実は相当な遊び人だったようです・・・!?

こうして姿、形はそれほど変わらず現代のような靴下に進化していったわけです。

種類もいろいろとあり、丈がくるぶしまでのアンクレット、ふくらはぎまでのソックス、膝下まで覆い隠すホーズ、それに最近ではスニーカー用のくるぶしより短いフットカバー(スニーカーソックス)なんかも流行っています。
ちなみに英語では長い靴下をストッキング(stocking)またはホーズ(hose)、ソックス(socks)は短い靴下を意味します。
この意味から考えればハイソックスは・・・?

日本では ソックス = 靴下  と認識されていたため
長い靴下 = ハイソックス になるという訳です。

発端は靴下メーカーが付けた名前から普及し定着したようです。
最近では少しづつですが、ハイソックスからホーズ(ロングホーズ)の名前へと変わりはじめています。

ですので、次回はホーズについて、少しふれてみようと思います。

メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
PR

前回からの引き続きサスペンダーの紹介です。
ウォームビズの影響もあってかベスト付きのスリーピースが少しづつ流行りだしています。
クラシックな装いに適したスリーピースですが、実はベストとローライズのパンツとは本来相性はよくないのです。

ベストの丈は、後ろから見てパンツのベルトが完全に隠れるぐらいの長さが適正とされています。
つまりローライズパンツと合わせると、ベスト丈が必然と長くなるため胴が長く見える、足が短く見える、という訳です。(ただ最近のパンツは細身が主流なので、足が短く見えるとは言い切れません)
ですので、股上の深いハイライズパンツでベスト丈を短くとるのが足も長く見えバランスが良いのです。

そこで登場するのがサスペンダーと言うわけです。
股上の深いパンツはどうしてもズレ落ちてベルトでは対応しきれないのです。

サスペンダーをすることによって、パンツの折り目(クリースライン)キレイに表現できる、背筋がスッと伸び姿勢が良い、お腹を締め付けないですむ、あと人間の複雑な動きに対してもズレ落ちることがない。というメリットがあります。特にパンツの折り目を崩さずに履くと全体が締まります。

歴史が深い分デザインもいろいろとあり、素材や色柄はもちろん、バックスタイルにまでも種類があります。
後ろから見て、帯紐が背中の部分でYの字になるY型、Xの字になるX型、Hの字になるH型の3種類があり、現在ではY型が一般的です。

パンツの付け方はボタン留め、もしくはクリップ留めとあり、どちらでも問題ありませんが、ボタン留めの方がよりクラシックです。それにクリップ留めはパンツを傷める恐れがあります。
付ける箇所は前に左右2ヶ所づつ、後ろ中央に2ヶ所です。

そしてパンツ側に付いているボタンですが、昔のパンツは全て外側に付いていました。この形が最もクラシックだといわれています。
現在のようにボタンが内側に付くようになったのは、クリップ留めが登場したことや、パンツのチェンジポケット(小銭入れ)やアジャスターが付いていてゴチャゴチャしないようにとのことです。

あとコーディネートのポイントですが、ネクタイとは別に差し色が入る訳ですから少し難しくなります。
はじめの内は単色で、スーツ生地の色かネクタイの色に合わせるとよいでしょう。できれば薄い色を選択したいものです。
もしくは、ノーネクタイで少し派手目な柄を付けるのもオシャレです。

このようにサスペンダー1本でスーツの表情がガラリと変わり個性派スタイルに早変わりです。
ちなみに英国ではブレイシーズと言い、サスペンダーはガーターベルトを指すようです。
一応、気を付けてくださいね。

メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
この間、年代物のサスペンダーを買いました。
バンドの部分が黄緑色のシルクで、ペイズリー柄がちりばめられた1970年代物です。
だいたいパンツはベルトを締めるので、あまり使用する機会は少ないですが(サスペンダーの種類をあまり持っていないだけ・・・)たまに使うと新鮮で、パンツをキレイに見せるための絶好のアイテムです。

なので、今回はサスペンダーの良さをお伝えしようと思います。
サスペンダー(サスペンダーズ)はアメリカの呼び方で、本場の英国では『ブレイシーズ』と呼ばれています。

ご存知の方も多いと思いますが、もともとスーツのパンツはベルトではなくサスペンダーで吊るものでした。
サスペンダーは18世紀にパンツを支えるアイテムとして登場し、当時は実用性重視で、編み紐製が多かったらしいです。
装飾性を兼ねたものが19世紀中頃に、色々な柄やコットン、ベルベット、シルクなどが登場しています。
ベルトが取り入れられたのが20世紀に入ってからで、労働者の作業着ズボンに考案されたのがきっかけのようです。
ちなみに『リーヴァイスジーンズ』は1920年代以降はサスペンダーからベルトループに変更されています。
つまり当時のパンツにはベルトを通すループはなく、サスペンダーをつなぐボタンが付いているのが一般的だったのです。

『スーツは肩で着る』という言葉をよく耳にします。これは肩にちゃんと収まった(サイズのあった)ジャケットを羽織るということで、肩巾があっているとジャケットの重量が分散され、ずっしりと重みのあるジャケットでも、軽く感じたりすることを意味します。

実はパンツも同様のことが言えまして、サスペンダーで吊ることによってパンツ本来の自然なラインがつくれます。
スーツは上から下へ自然に流れるものです。

つまりベルトを締めるということは、自然な流れを横一線で断ち切るということになります。

西洋ではパンツを履いていて、ズレ落ちるパンツを持ち上げるのは行為は見苦しい姿ととらえられます。
実際に現在でも正装着のモーニングコートや燕尾服、タキシードなどはサスペンダーで吊るのが一般的です。

このようにサスペンダーは、いわばパンツと1セットで紳士達には実用性と装飾性を兼ねた必要不可欠なアイテムだったのです。長くなりそうなので、この続きは後編でお送りします。


メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT

先日、店のスタッフからポケットチーフとハンカチの違いを調べて欲しいとのこと・・・
胸に挿すか、手を拭くかの違いじゃないの!
と、思いつつ調べてみることにしました。

まず、ポケットチーフはハンカチと同一のものとして考えられていたようで、胸に挿し込むのはハンカチが出来てから、だいぶ後のようです。

ハンカチの起源をたどると、紀元前3000年頃のエジプト王の墓から発見されたり、紀元前1000年頃の中国の彫像で見られたりと、歴史は相当深いようです。
ハンカチの由来は、フランス語で『Couvrechief』からきています。
英語に変えると、『coverhead』 頭にかぶる物という意味になります。
『Couvrechief』から変形した語が『Kerchief(カチーフ)』です。
このことから、もともとは頭に巻く布というのがわかります。
頭に巻いた布を、手に取っていろいろな用途に使う様子から
『handKerchief』つまりハンカチーフになりました。

用途は、手を拭いたりはもちろん、中世ヨーロッパでは戦さへでる兵士へ恋人の女性が、イニシャルを入れて贈ったといわれています。現在でいうところの婚約指輪に近い役割だったそうです。
ただ当時は相当高価な物でしたので、誰でも持てるというわけにはいきませんでした。
形は現在のような正方形だけではなく、円形や長方形の物まであったと言われています。

そしてもう一方ジャケットや礼服の胸ポケットに挿されるポケットチーフですが、意外にも歴史は浅く1920年代がはじめのようです。
実は胸に挿すきっかけは前回紹介した、チェスターコートの名残からいきているようです。
正装時、モーニングコートにトップハットを被り、白革のグローブを身につけ、チェスターコートを羽織ります。最後にステッキを持って英国紳士の出来上がり!テレビや雑誌で見られてる方はイメージ出来るかと思います。

話しが飛びましたが、グローブをはめていない時、チェスターコートの胸ポケットに挿し込んでいるのはグローブです。この由来から、装飾用にハンカチが胸に挿されるようになったそうです。

今でもたまに、『ハンケチ』と呼ばれる方がいらっしゃいます。
『handKerchief』の単語がなまった発音なのかどうかはわかりませんが、ひょっとしたらハンカチーフをよく理解されている方かもしれません(笑)

メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT

あの気味の悪い模様は何なのだろうか。
ゾウリムシのような、勾玉のような変わった模様です。
人気がないといえばないように思いますし、あるといえばある。不思議な魅力ある模様です。

柄のモチーフは5色以上の色を使って、松かさ、パーム(椰子の葉)、糸杉、マンゴー、生命の樹などを表現しているといわれています。

p1.jpgもともとは、カシミヤ山羊の故郷インドのカシミール地方で手織りのショールが始まりのようです。
ブータという手織りのショールで、原料はカシミヤです。
原毛収集、紡績、織りに至るまで総て人手に頼るため、庶民の手には届かなく、王族や貴族達への贈答品として活用され、上流階級の人達に重宝されました。


そして、ショールはヨーロッパへ渡り、各国へ広まっていきました。
中でも、スコットランドのペイズリー市の物が多く、ペイズリーの名が世界各国に知れ渡りました。
今までカシミール柄と呼ばれていた物が、この頃から語源となったペイズリー柄と呼ばれるようになりました。
ちなみに現在では、ペイズリー柄は勾玉の形の物を指しますが、本来は模様全体のことをいいます。

ショールは1790年から1870年までのほぼ100年間、多くの国で流行し、シルクのスカーフが出てくると共に陰をひそめていきました。
それから100年近く忘れられた存在となったペイズリー柄ですが、イタリアのブランド『エトロ』が1980年代にペイズリー柄を取り入れたネクタイ、スカーフ、鞄などが発表され再び注目を集めました。

昔々から存在するペイズリー柄、ネクタイにしても、ショールにしても、5色以上の色を使っているわりには上品で、大人の雰囲気を醸し出しています。

1アイテム持っていてもきっと損はないはずです。


メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
ブログ内検索
最新コメント
感謝
[05/26 M2サポーター]
ブランド名
[05/19 M2サポーター]
無題
[04/08 森]
店じまい、ちょっと早すぎ
[06/28 松崎@受け取り]
先日はお世話になりました
[03/14 セレサポ家族]
寄せ鍋ブログのQR
カウンター
アクセス解析
プロフィール
HN:
エムツープラント
自己紹介:
安心の完全国内自社工場縫製 メンズ・レディースのオーダースーツ専門店
M2 PLANT と オーダースーツかつだ

Copyright c [ M2PLANTの寄せ鍋ブログν ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート and ブログアクセスアップ
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]