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M2PLANTのショップにはスーツ地、ジャケット素材を合わせ、
約500種類の生地を取り揃えています。
この生地たちが商品として、店頭に並ぶまでには、いろいろな検査工程をクリアしてきています。
その工程の中でも重要になってくるのが、縮絨(しゅくじゅう)加工という作業です。
縮絨やスポンジング加工という言葉は、なかなか聞き慣れないと思いますが、未完成の生地を最高の状態するための大切な行程なのです。
ちなみに昔から日本でも着物をつくる際に行われてきた‘湯のし’と同じ作業です。
まず縮絨加工する前の生地は、テンション(張り)がかかったまま乾燥していて地の目が不揃いで、歪んだ状態なのです。
仮にこのような状態でスーツを仕立ててしまうと、着心地の悪いチグハグなスーツになってしまうのです。
この不安定で、不揃いの生地を安定させるのが、縮絨加工なのです。
生地に蒸気や温湯で適切な水分を与えて、凝縮させ伸びや歪みが矯正させます。
そうすると地の目がそろい、綺麗なドレープや上品な色つやが出てくるという訳です。
しっかりと縮絨をかけた生地は、スーツを仕立てる時も、着用する上でも、型崩れの起きにくいものになります。
こういった手間のかかる作業をへて、生地たちはお店に並び、初めてお披露目となるのです。
派手さはありませんが、着用後のことを考慮した必要な作業。
ものづくりの面白さをこういったところに感じます。
ものづくりの精神が込められた生地たちを、お店でご覧になってみてください。
メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
寒さが一段と増し、コートのお世話になることも増えてきたと思います。
今回は、コートのマナーについて紹介したいと思います。
マナーと聞いても、あまりピンとこない方も多いのではないでしょか。
コートとは防寒用の外着ですので、着用したまま室内に入ることや、そのまま人と接することは、ビジネスマナーとして実はあまりよくありません。
営業廻りや就職活動などで会社を訪問する際は、少し寒いですが玄関先であらかじめ脱いでおき、片手にコートが均等に掛かるよう持って、入場することが相手に対するマナーになるのです。
さらに徹底するのであれば、(雨の日は特に)コートは裏返して持つと、『室内を汚さない』ということで、非常にマナーが良いのです。
で、そのやり方は
右肩パットのみ、内側から外側にひっくり返します。
そうすると、そこに空間が生まれ、左肩パットをすっきり納めることができ、裏返しの状態でもスマートに見えるのです。(左右逆でも可)
この一連の動作をスマートにこなせれば、マナー以前に紳士的で知的な印象になるのではないでしょうか。
さて、ここまでが日本特有のマナーになります。
と言いますのも、日本と欧米ではこのマナーのとらえ方が全然違うのです。
例えば、室内へ入っても靴を脱がない欧米スタイルは、玄関前ではコートを脱がないのです。
それは、日本で言う「どうぞお上がり下さい」が、「コートをお預かりします」と同じ意味合いになるのです。
つまり、コートを先に脱いでおくことは、勧められてもいないのに室内へ入るという意味になりますので、欧米ではマナー違反になります。
日本と欧米ではマナーが全く反対の意味ですが、相手を思いやるという気持ちは同じのようです。
日本式と欧米式の良いところを取りあって、和洋折衷を心掛ければ、素敵な応対が出来るのではないでしょうか。
メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願いします。
さて、今回のブログの内容ですが、一風変わった事を紹介してみようと思います。
趣味というわけではないのですが、外へ出ると人のファッションが非常に気になります。
男性でも女性でも、コーディネートが上手だったり、服装が雰囲気と合っていたりすると自然と目で追ってしまいます。
胸元に明度の高い色を入れれば全体が締まって見えるのに・・・
などと余計なお世話なのですが、頭の中でのファッションチェックがはじまるのです。
そんな中、一番もったいないと思うことが、コーディネートも雰囲気もバッチリ決まっているのに『姿勢』の悪さから、本来の良さが出せていないということです。
どういうことかというと、ファッションアイテムはすべて姿勢の良い人向けに作られているのです。
つまり悪い姿勢では、余計なシワが目立ったり、本来のシルエットが歪んだりと、いろいろな症状が出てくるのです。
さらに肩こりや目の疲れも、姿勢の悪さからくるということが多々あるようです。
しかし逆の言い方をすれば、姿勢の悪い方が姿勢を良くすると、ファッションセンスが20%は向上するのではないでしょうか。
良い姿勢を保つだけで、相手に与える印象がまるで変わってきますし、健康面でも良くなります。
そこで、良い姿勢になるコツですが以下の通りです。
・あごを引く
・肩の力を抜き、左右同じ高さに整える
・腹筋と背筋を使い、背筋をまっすぐに伸ばす
・「耳」→「肩」→「くるぶし」を結んだ線が一直線になっている
・頭のてっぺんからみえない糸で吊られているイメージ
あごを引き、背筋のピンと伸びた姿勢の良い方は、とても美しく上品にみえますし好感がもてます。
しかしクセというのは、なかなか直らないもの。いざやり始めても3日坊主になってしまうのがオチです。
そこで日にちを決めて3週間、徹底的にチャレンジして下さい。
人間は3週間で、習慣化される生き物です。3週間を超えると無意識に行っているはずです。
そして、そのわずかな期間で、好印象、健康、ハイファッションセンスなどが、大した苦労なく身につけることができるのです。
あまり気にされてない方も多いと思います。ただ廻りに与える影響は思いのほか大きいですよ。
最近、めっきり寒くなりマフラーやコートを身につけている方が増えてきました。
そこで今回は、冬の防寒具の1つマフラーについてお話したいと思います。
マフラーと言う名称を聞いて2つの物が思い浮かぶと思います。
1つは首に巻く防寒用のマフラー、もう1つはバイクの消音器つまりマフラーです。
仕様用途も全く違う2つですが、実は由来や意味合いは全く同じだったのです。
もともとは手袋を意味する moufle(フランス語)や muffula(ラテン語)からのきていたようです。
そして頭や顔を「包むんだり覆ったり」する長方形の布のことを muffle(英語)と呼ばれるようになりました。
つまりそこから派生したものが、「包んで暖める」「覆って音を消す」の muffler(マフラー)になったという訳です。
話しを元に戻して、防寒具のマフラーには様々な素材が使われています。その代表的な素材はカシミアでしょうか。
このカシミアの毛は、しなやかで細長い特性を持ちますが、羊毛に比べクリンプ(毛のねじれ)が少ない為に抜けやすくなっています。
それもそのはず、デリケートで繊細な毛は一番柔らかい産毛を使っているため、あまり強い撚りがかけられません。
そのためショルダーストラップやシートベルトなどでも抜け毛の原因なってくるのです。
風合いを生かすためには、ある程度の毛抜けはやむを得ないようです。
肩や首まわりに付いた毛を払うのは少々苦労するところもありますが・・・
それ以上に、『軽くて暖かい』なんとも言えないしなやかな風合いと肌触りは、一度使ってみると・・・やはり手放せません。
メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT「街を歩いていて、人からあまりじろじろと見られているときは、君の服装は凝りすぎているのだ」
これはブランメルが残した寸言の一つです。
今回はダンディズムの第一人者として有名なジョージ・ブライアン・ブランメル、またの名をボー・ブランメル(洒落者ブランメル)について紹介しようと思います。
素っ気ない口調、冷静で人を見下げたような態度と大胆な毒舌。何ともストイックな人物で、摂政時代のイギリスでは大変人気があったのです。
偉大なる詩人ジョージ・ゴードン・バイロンより
『ナポレオンになるより、ブランメルになりたい』と言わしめたほどです。
さて、この寸言の意味ですが、ある日のこと街に大層めかしこんだ洒落者が歩いて来たのです。整った顔立ちに化粧をし、あざやかな色柄、大胆なカット、奇抜なスタイル、香水の香り。通りすがりの人々はみないっせいに彼の姿に注目し、振り返ってまで彼を見ようとしました。
当時の風潮は華美と奇抜さを競い合っていたこともあり、街のみなが服装に気を遣い斬新なファッションを追求していたのです。
しかし、このことを聞いたブランメルの返答が寸言へと結びつくのですが、まわりの意見とは正反対のものでした。
ジャケット、パンツ、髪型、アクセサリーなど主張しすぎてはダメなのです。
均一に、そして非の打ちどころのない身だしなみを究極と考えられ一見すると地味なくらいでした。
ブランメルは必ずネクタイの代わりにリンネル(リネン)を首に巻いていたのですが、一度巻いてみて気に入らなければ、新しいリンネルを何度も巻き直し部屋中が足場の無くなるほどだったそうで、服装を整えるのに毎日2時間はかけたといいます。
そして化粧や香水も付けず、当時の中世的な服装は正反対のものなのです。
控えめなデザイン、色合いを取り入れたことで誰よりも目立つ存在になったのです。
シンプルなスタイルを徹底的に拘る。
本当のお洒落とはこういうことを言うのかもしれませんね。