ここではM2PLANTスタッフの「商品知識」や「豆知識」を始め、色々な情報を発信します。
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M2PLANTのショップにはスーツ地、ジャケット素材を合わせ、
約500種類の生地を取り揃えています。
この生地たちが商品として、店頭に並ぶまでには、いろいろな検査工程をクリアしてきています。
その工程の中でも重要になってくるのが、縮絨(しゅくじゅう)加工という作業です。
縮絨やスポンジング加工という言葉は、なかなか聞き慣れないと思いますが、未完成の生地を最高の状態するための大切な行程なのです。
ちなみに昔から日本でも着物をつくる際に行われてきた‘湯のし’と同じ作業です。
まず縮絨加工する前の生地は、テンション(張り)がかかったまま乾燥していて地の目が不揃いで、歪んだ状態なのです。
仮にこのような状態でスーツを仕立ててしまうと、着心地の悪いチグハグなスーツになってしまうのです。
この不安定で、不揃いの生地を安定させるのが、縮絨加工なのです。
生地に蒸気や温湯で適切な水分を与えて、凝縮させ伸びや歪みが矯正させます。
そうすると地の目がそろい、綺麗なドレープや上品な色つやが出てくるという訳です。
しっかりと縮絨をかけた生地は、スーツを仕立てる時も、着用する上でも、型崩れの起きにくいものになります。
こういった手間のかかる作業をへて、生地たちはお店に並び、初めてお披露目となるのです。
派手さはありませんが、着用後のことを考慮した必要な作業。
ものづくりの面白さをこういったところに感じます。
ものづくりの精神が込められた生地たちを、お店でご覧になってみてください。
メンズ&レディース オーダースーツ専門店 M2PLANT
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