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この間、年代物のサスペンダーを買いました。
バンドの部分が黄緑色のシルクで、ペイズリー柄がちりばめられた1970年代物です。
だいたいパンツはベルトを締めるので、あまり使用する機会は少ないですが(サスペンダーの種類をあまり持っていないだけ・・・)たまに使うと新鮮で、パンツをキレイに見せるための絶好のアイテムです。

なので、今回はサスペンダーの良さをお伝えしようと思います。
サスペンダー(サスペンダーズ)はアメリカの呼び方で、本場の英国では『ブレイシーズ』と呼ばれています。

ご存知の方も多いと思いますが、もともとスーツのパンツはベルトではなくサスペンダーで吊るものでした。
サスペンダーは18世紀にパンツを支えるアイテムとして登場し、当時は実用性重視で、編み紐製が多かったらしいです。
装飾性を兼ねたものが19世紀中頃に、色々な柄やコットン、ベルベット、シルクなどが登場しています。
ベルトが取り入れられたのが20世紀に入ってからで、労働者の作業着ズボンに考案されたのがきっかけのようです。
ちなみに『リーヴァイスジーンズ』は1920年代以降はサスペンダーからベルトループに変更されています。
つまり当時のパンツにはベルトを通すループはなく、サスペンダーをつなぐボタンが付いているのが一般的だったのです。

『スーツは肩で着る』という言葉をよく耳にします。これは肩にちゃんと収まった(サイズのあった)ジャケットを羽織るということで、肩巾があっているとジャケットの重量が分散され、ずっしりと重みのあるジャケットでも、軽く感じたりすることを意味します。

実はパンツも同様のことが言えまして、サスペンダーで吊ることによってパンツ本来の自然なラインがつくれます。
スーツは上から下へ自然に流れるものです。

つまりベルトを締めるということは、自然な流れを横一線で断ち切るということになります。

西洋ではパンツを履いていて、ズレ落ちるパンツを持ち上げるのは行為は見苦しい姿ととらえられます。
実際に現在でも正装着のモーニングコートや燕尾服、タキシードなどはサスペンダーで吊るのが一般的です。

このようにサスペンダーは、いわばパンツと1セットで紳士達には実用性と装飾性を兼ねた必要不可欠なアイテムだったのです。長くなりそうなので、この続きは後編でお送りします。


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