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先日、店のスタッフからポケットチーフとハンカチの違いを調べて欲しいとのこと・・・
胸に挿すか、手を拭くかの違いじゃないの!
と、思いつつ調べてみることにしました。
まず、ポケットチーフはハンカチと同一のものとして考えられていたようで、胸に挿し込むのはハンカチが出来てから、だいぶ後のようです。
ハンカチの起源をたどると、紀元前3000年頃のエジプト王の墓から発見されたり、紀元前1000年頃の中国の彫像で見られたりと、歴史は相当深いようです。
ハンカチの由来は、フランス語で『Couvrechief』からきています。
英語に変えると、『coverhead』 頭にかぶる物という意味になります。
『Couvrechief』から変形した語が『Kerchief(カチーフ)』です。
このことから、もともとは頭に巻く布というのがわかります。
頭に巻いた布を、手に取っていろいろな用途に使う様子から
『handKerchief』つまりハンカチーフになりました。
用途は、手を拭いたりはもちろん、中世ヨーロッパでは戦さへでる兵士へ恋人の女性が、イニシャルを入れて贈ったといわれています。現在でいうところの婚約指輪に近い役割だったそうです。
ただ当時は相当高価な物でしたので、誰でも持てるというわけにはいきませんでした。
形は現在のような正方形だけではなく、円形や長方形の物まであったと言われています。
実は胸に挿すきっかけは前回紹介した、チェスターコートの名残からいきているようです。正装時、モーニングコートにトップハットを被り、白革のグローブを身につけ、チェスターコートを羽織ります。最後にステッキを持って英国紳士の出来上がり!テレビや雑誌で見られてる方はイメージ出来るかと思います。
話しが飛びましたが、グローブをはめていない時、チェスターコートの胸ポケットに挿し込んでいるのはグローブです。この由来から、装飾用にハンカチが胸に挿されるようになったそうです。
今でもたまに、『ハンケチ』と呼ばれる方がいらっしゃいます。『handKerchief』の単語がなまった発音なのかどうかはわかりませんが、ひょっとしたらハンカチーフをよく理解されている方かもしれません(笑)
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