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この間、電車に乗っているときに、ベストをうまく着こなしている人を見かけ
「おっ やるな!お洒落さん」なんて思いました。
ウォームビスや雑誌によく取り上げられていますが、こう思うということは、まだまだスリーピース(ジャケット+パンツ+ベスト)を着ている方は少ないということでしょうか。
スーツといえばツーピース(ジャケット+パンツ)が当たり前になった近頃では、やはり堅苦しさからくる抵抗があるようです。
「パーティーに行くならわかるけど、仕事だから」
「はずかしい」
「着ていいのは課長以上の幹部クラスだけ」
私の周りではこういった意見が飛びかってます。
しかし、スーツ(SUIT)というのは『一揃いの服』という意味で、ベスト付きのスリーピースが本来のスーツスタイルなのです。
ちなみにホテルのスイートルームは、優雅に甘いひと時を過ごす「Sweet Room」を連想しがちですが、「Suite Room」と書きます。リビングや寝室、キッチン、バスルームなど全て揃えてある部屋を意味します。
スーツにとってベストとは、よりスーツらしさを表現できるアイテムなのです。
そのスーツらしさを取り入れることによって第一印象も変わります。
そして男の勝負服スーツの印象が変わるということはいろんな利点が手に入るということです・・・ 利点は想像におまかせします。
・・・話しが飛びすぎました。
ベストは18世紀頃には世に誕生していて、ロココスタイルで見られます。
当時はジャケット、パンツ、ベストは生地も色柄も違う物で、どれもきらびやかで装飾性がほどこされ、主張の強いアイテムでした。
現在の物とは違い外着としても十分に通用するものだったようです。
このことからベストには外着と内着の両方の役割があるのです。
第一にベストはお洒落目的なのですが、同時にジャケットの予備着として考えなければならないのです。英国ではYシャツは下着同様で、お手洗いや力仕事など、なんらかの事情でジャケットを脱がなければならない時、他人に不快な思いをさせないための、絶好のアイテムなのです。
しかし、あくまで予備着ですので、普段はできるだけ隠すのが正しいようです。
実際に、昔のスーツはジャケットのボタンを閉めると、ベストは完全に隠れてしまいます。
外着や内着など複雑な役割を持つベスト。
まだ伝えきれないことが多いので続きは次回に公表します。