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礼服編の最後を締めくくるのは、もっともポピュラーな「略礼服」です。
昼の準礼装デレクターズスーツをモデルにした日本オリジナルの礼装ですが、見た目は単なるブラックスーツです。

礼装に関する質問で一番多いのが「略礼服の仕様」です。
略礼服は「シングルスーツ」か「ダブルスーツ」か?
結論から言うとどちらでもOKです。ダブルスーツのイメージが強いですが、デレクターズスーツにダブルブレステッドが多かったこと、略礼服が広まった1960-70年代の流行がクライドルックと呼ばれるダブルスーツのギャングスタイルだったこと、などの理由で「略礼服=ダブルスーツ」のイメージが定着したものと思われます。
シングルスーツに比べダブルスーツは「威厳」があるので、より礼装っぽい雰囲気はありますが、「ダブルスーツが略礼装の基本」という決まりはありません。

ただ、礼装なのでデザインでいくつかのポイントはあります。
まずはベント。「ベント編」で紹介したように、ベントはもともと乗馬用、またはサーベルを携帯するために作られたデザインなので、礼装では「ノーベンツ」が原則です。
次にステッチ。現在ではデザインになっていますが、衿に入れるステッチやD管留めは「補強用」だったので、これも礼装では不向きです。
そしてパンツの裾ですが、これはシングルが標準。ダブル裾は泥よけのカントリースタイルなので、これも礼装とは掛け離れています。


デザインもシングルの1釦・2釦・3釦やダブルスーツの4釦1掛け・4釦2掛け・6釦1掛け・6釦2掛けなど、特に規定はありません。が、それは「本来なら…」という前置き付きです。
礼装もビジネススーツも「人の目」があります。近年ようやくシングルの略礼服が出回るようになりましたが、それまでは「略礼服=ダブルスーツ」でした。起源はともかく、この風習が定着しているのは事実です。なので、迂闊にこの風習を破ってしまうと、場合によっては「失礼」と受け取られかねないので注意が必要です。


昼夜、慶弔の区別が無い略礼服は、気軽さ手軽さがあるので、やっぱり1着は持っていたいものです。そして略礼服は「黒さ」が命です。周囲の人も全て黒一色なので、その濃さが顕著に表れてしまいます。単体では真っ黒に見えても、並ぶとグレーに見えたりするので、たまにしか着ない略礼服くらいは「見栄」を張ってみてはいかがでしょうか。

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